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2020.3.3 / 店長ブログ, 特集

大豆から納豆作って食べてみた

大豆。これほどまでに私たちの生活に溶け込んでいる食べ物があるだろうか?

 

普段からよく食べる豆腐や納豆は大豆から作られているし、醤油や味噌などの調味料も大豆
を使っている。毎年節分に子供たちが喜々として投げる節分の豆も、お父さんが飲み屋でと
りあえず注文してしまう枝豆もすべて大豆である。

 

もし明日、世界から大豆および大豆加工食品が消えたなら、わたしたちの食生活は激変する
ことになるだろう。
そう!私たちは生まれながらにして大豆と共存、共生しているのだ。もはや大豆に生かされ
ていると言っても過言ではない。

 

私たちが生きる上で絶対必要不可欠なもの。
それは空気、水、そして大豆なのである!! 私たちは今一度、大豆への日頃の感謝を示し、そのあまりにも溶け込みすぎて忘れてしまっ た大豆の魅力を再認識するべきなのではなかろうか!

 

 

前置きが長くそして壮大になりすぎた。

 

はじめまして。 私は、現在佐賀県有田町でウェブ制作やライティングなどをしているフリーランサー「やば いおとうさん」というものである。昨年サラリーマンを辞め、ノープランで佐賀県有田町に 移住してみたところ営業活動もしていないのに、たまに不思議と仕事の依頼が来る。 そして今回私のもとに来た依頼が、​「大豆から納豆を作ってみてほしい」​というものだっ た。
いや!何それ!?
ていうか納豆て素人が自宅で作れるレベルなの!? でも面白そうなのでやってみたいです!!
と、即承諾した。

 

という訳で今回は私、やばいおとうさんが、中山大吉商店の納豆専用大豆を使って、実際に 納豆作りをしてみたので、その体験レポートをお伝えしたい。

 

 

【目 次】
・1.【制作】大豆から納豆作ってみた
  ・工程1.大豆を水につける(6時間~半日)
  ・工程2.煮る(2~3時間、圧力なべなら数分)
  ・工程3.市販の納豆を混ぜる
  ・工程4.温かい場所に置く(半日~1日)
  ・工程5.冷蔵庫でねかす(半日~1日)

・2.【実食】作った納豆食べてみた

・3.妻と娘にも食べてもらった

・4.感 想

 

 

 

 

 

1.【制作】大豆から納豆作ってみた

 

 

まずは、作り方を調べてみよう。
そもそも納豆てつくれるの!?
googleで「納豆 作り方」打ち込むと、

 

 

出てくる。出てくる。納豆の作り方が!!

 

youtubeやクックパッドにもすでに掲載されているレベル!
既に納豆を自作している人がこんなにも多くいることに驚いた。 私が知らなかっただけで、納豆作りはかなり一般的なことなのだろうか!?

 

いくつかのレシピを確認したところ納豆の作り方はざっくり以下のようである。

 

【納豆の作り方】

1.大豆を水につける(6時間~半日)

2.煮る(2~3時間、圧力なべなら数分)

3.市販の納豆を混ぜる

4.温かい場所に置く(半日~1日)

5.冷蔵庫でねかす(半日~1日)

 

とってもかーんたん!
思っていたより、はるかに簡単で短い期間で出来ることに驚いた。 置いたり、ねかしたりする時間は、レシピによってかなりバラツキもあるようだ。 とりあえず、今回は上の要領に沿いながら、置く時間などは行き当たりばったりで作ってみ たい。 

 

尚、3の工程では市販の納豆を使う他に、納豆菌を使う方法や藁を使う方法もあるらしいの だが、今回はだれでも簡単にスーパー等で入手できる「市販の納豆」でチャレンジした。
(断じて執筆納期の関係ではない)

 

それでは、で早速作り始めたい。

 

 

 

 

 

 

 

◆工程1.大豆を水につける(6時間~半日)

 

 

今回使う大豆がこちら。

『中山大吉商店 納豆専用大豆』

この大きさ。伝わるだろうか。

 

 

私のノートパソコンとほぼ同サイズ。電気タイプのポケモン、コイルと比べてもこの大きさ だ。
だいたい、A3用紙くらいのサイズ感である。 この袋になんと1Kgの大豆が入っているという。一体これで市販の納豆何パック分出来るの だろうか??

 

 

納豆専用大豆という商品があるということは、やはり需要があるということだろうか? 世間的に「納豆の自作」はもうスタンダード!? なんだか、自分だけが取り残されたような気がしてきた。 でも、大丈夫!この記事を書き終えた頃、私も堂々と納豆を自作した人を名乗れるのだ!

 

中の大豆は枝豆のように大きくはなくて、なるほど、よく見れば市販の納豆に近いサイズ
だ。じっと見ていると、もう納豆に見えてきた。

 

 

 

【1日目午前11時】
納豆作り開始!
まずは大豆を水につける工程だ。 ちょうどいいサイズのボールが無かったのでお鍋にすべての大豆を投入した。

 

 

いやいやいやいや!多すぎる!!多すぎる!!これは多すぎる!!
これが全部納豆になったら大変だ!!

 

あわてて、半分を袋に戻す。

 

とりあえず袋の半分、​約500g程​をお鍋に入れた。 ここで、豆をよく混ぜるとカラカラ、ジャラジャラという音がとても心地よかった。納豆作 りにおいては特段必要ない工程だ。 陽の光のあたるキッチンでしばらく乾いた豆と金属が奏でる美しいメロディに耳を澄ます。

 

それも飽きてきたので水を入れよう。

 

目分量で​納豆が浸る程度の水​を入れる。 今度はシャラシャラと心地よい音がする。濡れてつやつやした豆の見た目はもう納豆そのも のである。でも触ると固い。

 

 

後はこの状態で半日ほど放置するだけである。

 

楽!!圧倒的楽!!

 

この後は​もう自由時間​だ。
休日なら出かけてもいいし、夜なら寝てもいい。 私は平日の午前中にやっているので、これから別の仕事をすることにする。 いや、この納豆作りも大切な仕事!これから半日、この鍋を眺め続けることにする!! いや嘘です!やっぱりほっとく。

 

 

<数時間経過…>

 

 

【1日目午後9時】

一日の仕事を終え、食事をし、子供と一緒にアニメを観て、お風呂に入ったらすっかり遅く なってしまった。 現在の時刻は午後9時。大豆を水に浸したのが朝の11時半だったので、約9時間半ほど放置 したことになる。もう十分だろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆工程2.大豆を煮る(2~3時間、圧力なべなら数分)

 

それでは次の工程に入ろう。
まず鍋の中をのぞいて見る。と

 

 

豆が水を吸ったということか?豆が朝より少し大きくなっているように見える。

 

触ってみると朝より固くはない、が、やわらかくもない。

 

混ぜてみると朝のようにシャラシャラという音ではなく、コロコロという音に変わってい
た。

 

そんじゃあ煮るね!

 

いくつかのレシピを参考にしたところ、『​煮る時間は普通の鍋で2~3時間、圧力なべなら 数分間、豆がやわらかくなるまで煮る』​とのことだ。

 

時短の為に圧力なべを使いたいところだが、うっかりミスをすれば失敗しそうだ。 安全を期して普通の鍋で行くべきか、時間優先で圧力なべで行くべきか。 もう夜の9時。やっぱりここは圧力なべで行くことにしよう。数分だけ加圧した後、柔らか さが足りない場合に普通のなべで煮ることにしよう。

 

 浸した水ごと豆を圧力なべに移し、大豆が浸る程度まで水を足す。

 

それでは、いよいよ火にかけよう。

 

着火ああああ!!

 

 

しばらくするとクツクツという音がしてきた。

ようやく何かをつっくている感が出てきた。

おいしくな~れ、おいしくな~れ♪

 

 

と、しばらくすると、​灰汁?​が出てきた。

 

え??なにこれ??聞いてないんだけど?聞いてないんだけど?
参考レシピは灰汁のこととか書いてあったけ!?え?どうすんの?想定外!想定外!

 

 

そうこうしている内に、灰汁がどんどん増えてきた!
こ、これは!?取った方がいいやつ??取った方がいいやつだよね!?
取るよ!?取るね!!
心の中で見えない誰かに話かけながら、とりあえず、灰汁をお玉で取っては捨て、取っては
捨てを繰り返す。

 

 

取っては捨て、取っては捨て、
なかなか減らない。捨てども捨てども灰汁が出る。

 

 

しばらくして火を弱火にしたところようやく落ち着いた。
灰汁ももう出ない。
はあ、焦った。。。

 

大豆を煮た時に灰汁が出たら、取り除いて火を弱めればいいようだ。

 

気を取り直して加圧を始めよう。

 

 

午後9時10分。加圧開始!!
煮すぎませんように!南無さん!!

 

<数分経過…>

 

5分ほど経過したので、そろそろ火を止めて減圧しよう!
と、その時!!

 

 

 

ぶっしゃああああ―――――――!!うっ、うわあああああ!!!

キッチンに私の叫び声が響き渡る。

 

なんと、急な減圧で蒸気穴から煮汁が噴き出してきたのだ!! この緊急時においてもシャッター切ることを忘れない私のプロ意識は称賛に値する。 でも思いっきりぶれた。だって汁が飛んできたんだもの!! 汁が飛んできたんだもの!!

 

何これ!!なにこれーーーー!!なんなのーーーー!!

 

 

 

ブッブシュウゥゥ・・ブブブブ・・・!!
なおも吹き出し続ける。
こいつ化け物か!!?まったく手がつけられん!?

 

なすすべなく呆然と見守る私。
しばらくすると、ようやくに圧力は弱まり、煮汁も噴き出さなくなった。
はあ、よかった。

 

 

水浸しのコンロ。まさか納豆作りがこんなに危険なんて。侮りがたし。納豆作り。
圧力なべを急に減圧すると吹きこぼれの危険があるので十分注意することをおすすめした
い。減圧する前になべごと水で冷やすとよいだろう。

 

 

それでは蓋を開ける。と、

 

そこには金色に輝く大豆様たちが。

 

神々しい。湯気とともにふんわりと豆の香りも。

 

 

 

1つぶを取り口に運ぶ。
と、香りはいいがまだちょっと固い。納豆の感じではない。 煮るのが足りなかったということか、こんなことなら焦らずゆっくり減圧すればよかった。

 

今度は加圧をせずに、再度煮る​ことにした。 底の方にまだ水があったので、水は足さずに十数分煮る。

 

<十数分後…>

 

 

 

コトコト。ごとごと。​見た目も香りもいい感じだ! 味見をすると、今度はやわらかく少し弾力もある。 よし!こんなもんだろう!多分。。

 

【1日目午後9時40分】
大豆が茹で上がった! 工程1はほとんどが放置時間だったのに対し、この工程2はつきっきりの調理が必要だっ た。
この工程は少しバタバタだったので、簡単に整理しておこう。

 

★工程2.整理
2-1.浸した水ごと鍋にうつして、豆がつかるくらい水をたす。
2-2.強火でそのまま火にかけて、灰汁がでてきたら取り除き弱火にする。
2-3.圧力なべで加圧して5分ほど置く
2-4.火を止めて減圧する。(いきなり減圧すると汁が吹き出るので注意!!)
2-5.味見をして、柔らかさが足りない場合は、加圧せずに十数分煮る。

 

 

 

 

 

 

 

◆工程3.大豆に市販の納豆を混ぜる

 

【1日目午後9時40分】
それでは、茹で上がった豆に納豆を混ぜる作業に入る。 この工程は、工程2からの流れで手早くかつ慎重に行う必要がある。 なぜなら、納豆を混ぜるのは茹であがった豆が熱いうちにやらなくてはならないからであ る。詳しいことは知らないが、熱いうちに混ぜた方が納豆菌が活性化するらしいのだ。

 

とにかく急いで茹であがったた大豆をざるに上げる。豆のいい香りがする。
そして結構重い。

 

ざるに上げた大豆を今度はボールに移して、

 

市販の納豆をイン!!

 

 

インからのミックス!!

 

 

ミックス!エーンド、ミックス!

 

 

金色の大豆の中に、茶色い納豆(市販の納豆)が混ざって、マーブル模様になった。

 

この時点で納豆の匂いはほとんど消え、粘り気もない。そしてまだホカホカしている。
本当にこれが納豆になるのだろうか??

 

不安を抱えながら急ぎ足で次の工程へと進もう。

 

 

 

 

 

 

 

 

◆工程4.温かい場所に置く(半日から1日)

 

いよいよ、これから豆を温かい場所に置き、納豆菌を増殖させる工程に入る。 納豆菌の増殖。​それは正に納豆作りの醍醐味的工程と言えるだろう。 菌の繁殖に失敗すれば、出来上がるのはただの「煮た大豆と納豆を混ぜたもの」である。 納豆菌が繁殖するための最適な環境を作り、愛情をもって育て上げたい。

 

尚、この工程にはもうひとつ注意が必要である、それは​納豆菌以外の雑菌などを侵入させな い​ことである。雑菌を侵入させると、納豆菌以外の菌を繁殖させてしまうことになるから だ。

 

とはいえ、そこまで神経質になることはない。
しっかり手を洗い、アルコールで除菌したタッパーを準備​しよう。

まだ「アツアツの大豆と納豆を混ぜたもの」と「アルコールで除菌したタッパー」を準備す る。今回、大豆約500gに対して​中くらいのタッパーを2つ​用意した。

 

 

じゃんじゃん入れていこう。

 

どーーん。
ちょうどいい感じに収まった。軽く見積もって納豆パック10個分くらいだろうか。

 

通気を良くするためと、大豆から出る湿気を吸収するために、​キッチンペーパーをタッパー にかぶせ​てから蓋をする。

 

これでよし!!

 

あとは温かい場所に置くだけ・・・。
温かい場所・・・。

 

現在、この納豆作りは真冬に行っている。私の住む佐賀県有田町の今夜の最低気温は2度ほ どだという。この築50年の民家に温かい場所などあるのだろうか!?

 

ある!! 日本が生み出した、悪魔のスペシャルウェポン「KOTATSU」である。

 

 

KOTATSU -炬燵(こたつ)ー
一度入れば決して立ち上がることが出来なくなるという神が作りし悪魔の道具。

 

尚、正確には我が家の炬燵は壊れている。
実は、先日突然壊れ。電気がつかなくなったのだ。
寒い冬にいきなり壊れて、本当に泣きそうになった。
しかしその後、妻の実家から電気カーペットを貰い。現在電気カーペットの上に炬燵を置い ている状態だ。これがなかなか温かい。
今回はこの「電気カーペット炬燵」で納豆の発酵を助けたい。

 

 

「電気カーペット炬燵」の中に、まだ温かい豆を置く。

 

 

これだけだと寒い夜が不安なので、毛布もかけてあげる。と、なんだか愛おしく思えてき
た。かわいい。

 

おやすみ大豆ちゃん。美味しい納豆になるんだよ。

 

【1日目夜22時半】
発酵開始。そして私も寝るとしよう。

 

<数時間後…>

 

【2日目朝9時】
朝が来た。昨晩はかなり冷え込んだ。 目が覚めると心配ですぐに炬燵の中を覗く。電気カーペットはつけたままにしておいたが大 丈夫だろうか?
炬燵の中のタッパーを触るとほんのり温かい。よかった。
昨晩発酵を初めてから8時間ほど経つ。まだ発酵には数時間ひつようだが、一旦蓋を開けて 現在の途中経過を確認してみよう。

 

 

 

キッチンペーパーは水気でふんにゃりとしている、大豆の色は特に変わった様子はない。 が、蓋を開けると、

 

どーーん。
なんか納豆ぽい!納豆ぽいよ!!
ひと晩でここまで納豆ぽくなるとは!
かすかに納豆臭もする。

 

持ち上げててみると、わずかに糸も引く。
いいよ!ねばってる!ねばってるよーーー!!
これは立派な納豆になりそうだ。

 

 

 

よくかき混ぜた後、キッチンペーパーを新しいものに変え、再び炬燵へ。

 

もう半日ほど寝かせれば、立派な納豆になるはずだ。

 

 

もうしばらくおやすみ。納豆たち。
ブランケットをかけて再度発酵に入る可愛い納豆たち。

 

<数時間後…>

 

【2日目午後9時半】
一日の仕事を終え、食事をし、子供と一緒にアニメを観て、お風呂に入ったらすっかり遅く なってしまった。
子供が寝た後、炬燵から納豆を出す。

 

 


見た目と粘り気はもう完全に納豆だ。色は市販の納豆にくらべてかなり明るい。
匂いはどこか豆っぽいというか、納豆の匂いの中に大豆そのものの匂いが混ざっているよう
な感じがする。

 

かなり上手くいっている。気がする。。

 

キッチンペーパーを取り、そのままタッパーの蓋を軽く閉めた。 いよいよ最終工程に入ろう。

 

 

 

 

 

 

 

◆工程5.冷蔵庫でねかす(半日~1日)

 

【2日目午後9時40分】

いよいよ最終工程だ。 納豆作りのどのレシピを見ると最後は​「冷蔵庫でねかせる」​と書いてある。仕組みはよくわ からないが、冷やすことでより発酵が進むのだそうだ。

 


冷蔵庫に可愛い納豆たちを置く。

完全に密閉するとよくなさそうな気がしたので、タッパーの蓋は軽く開けておくことにし た。

 

市販の納豆パックと比べるとこのサイズ感。しばらくの間納豆には困らなそうだ。

 

<約48時間経過…>

 

【4日目午後7時】
用事があったので、一日開けて、四日目の夜である。昨日はプライベートで福岡に遊びに 行ったのだが超楽しかった! さて、納豆を冷蔵庫に入れてからもうすぐ丸2日、46時間ほどが経過した状態だ。 もう、冷蔵発酵も十分進んだだろう。

 

それでは、さっそく見てみよう。 

 

うむ。これはどう見ても。納豆。

 

はい。納豆完成である!!

 

さあ、お味は如何に!!

 

 

 

 

 

 

 

2.【実食】作った納豆食べてみた

 

さて、それでは実際に作った納豆を食べてみよう。

冷蔵庫から取り出した出来立ての納豆をそのまま、恐る恐る口に運ぶ。
むむむ。これはッ!

 

少し豆が固い感じがする。そして、納豆というより豆感がかなり強い。納豆特有の臭味も少 ない。納豆というよりは粘り気のある煮豆と言った感じだ・・・。

 

だが美味しい! 納豆としては成功なのか?ひょっとして失敗なのか?それはよく分からない。

 

だが、とにかく美味しい!
いや、納豆だろう。これは煮豆よりの納豆だ!!

 

 

という訳で、このまま突き進みたい。
手塩にかけて育て私のかわいい納豆たちに最高の舞台を用意した。

ご飯!OK!!

 

薬味!醤油!その他!OK!!
ちなみにお米は佐賀県産の「さがびより」。器は私の住む佐賀県有田町の名産品、有田焼で ある。

 

有田焼に乗せてもまったく見劣りしない、この堂々とした金色の美しさよ!!

 

それをご飯に、トロ―。

 

ナニコレ!?もう絶対美しいやつ!!

 

醤油をたらーっ。

 

お好みで、薬味をちらす・・・

 

ネギと昆布をレッツラまぜまぜ!!
納豆ご飯!出来上がり!!

 

 

さあ!如何でしょう!?如何でしょう!?
如何でしょうか!?このシズル感!!

 

 

それでは、いただきまーす。

 

うんうん。。ほおほお。。

 

 

ふんふん。

 

 

ちらっ。

 

うんうん!!

 

 

これは!!
控え目に言ってめちゃくちゃうまい!!
今まで食べた納豆ランキング堂々の第1位である!
普通の納豆に比べると、やはり豆が少し固く感じるのと、納豆特有の臭みも少ない。
しかし、逆に豆本来の味と香りが楽しめる!!
ご飯との相性も最高だ!!

 

うまい!!うますぎる!!

 

私はこの納豆(?)が好きだ!!納豆が苦手な人でもこれなら食べやすいのではないだろう
か?

 

うん!成功!!成功!!
大成功だろ!?これは!!

 

 

 

 

 

 

 

3.妻と娘にも食べてもらった

 

実際に作った人間としてのひいき目もあるかもしれないので、妻と娘にも食べてもらった。
今日の晩御飯はお父さんの作った納豆である。

 

妻のコメント:
「うーん。これは納豆とはちょっと違うかな??納豆としては納豆の旨味や香りが少ない気 がする。だけど、美味しい。こういう食べ物としてはあり!うん、美味しい!」

 

妻の感想は、納豆ではないかもしれないが、美味しいという感想だった。納豆のことを何も
分かっていない素人の意見である。私は既にこの納豆を食べて、納豆の定義や概念をも変え
たというのに。まあいい。いろんな意見があるだろう。

 

娘のコメント:
幼少期から、納豆好きの5歳の愛娘にも食べてもらおう。

 

 

納豆にはうるさいと豪語する5歳の自称納豆マイスターに実食を願う。
私は簡単には美味しいとは言わない。瞳からはそんな厳しさが感じられる。

 

それでは!と、納豆を一気にかっこむ。
それにしてもうちの娘可愛いな!上に貼ったおっさんが納豆食ってる写真不要だな!!

 

うーーーん。これは。。

 

「うーん。納豆だけど中が豆。でもおいしい!」

 

するどく端的なご意見!さすが納豆マイスター!!

 

私:「お父さんが作った納豆何点でしょうか?」
娘:「うーん5点。」
私:「厳しっ!!!」 娘:「でも、ご飯にかけると15点。」
私:「辛口っ!!」

 

 

 

とは言え、無心に納豆ご飯を食べ続ける娘。

 

「お父さんの納豆おいしい。」​

 

とその後もがっついて食べ続け、おかわりまでしてくれた。

美味しそう食べているので、もう一度リベンジする。

 

私:「おとうさんの納豆おいしい。何点?」
娘:「おいしい!15点!」
私:「普通の納豆と、この納豆どっちが好き?」
娘:「うーん。こっちかな?」

 

ありがとうございます!!
手塩にかけて育てた納豆を手塩にかけて育てた娘に褒められるという、
喜びの極み!!

 

そういえば、うちの娘はまだ数字がよく分かっておらず、数が多いことをよく「15」と表 現しているのだ!そう!彼女にとって15は最大の数字なのだ!!
「15点」というのは、つまり100点満点という意味なのではないだろう か!!

 

無心に納豆を食べる娘に「今度おとうさん一緒に納豆作る?」と聞くと、「作る!」と即答 してくれた。

 

 

 

 

 

 

 

4.感 想

 

さて、今回の初めての納豆作りであるが、とてもエキサイティングで楽しいものだった。

 

また、最終的に出来上がったものは、​「納豆風味の煮豆」​だったのかもしれないが、その味 は今まで食べたどの納豆よりも美味しかった。 煮る時間と発酵時間、入れる納豆の量などを調整すれば品質も改善できそうだ。 トライアルアンドエラーで自分好みの納豆を作れるのも、納豆作りの面白みだろう。

 

また、納豆作りは子供と一緒にやれば、『​文化や生活に密着した良質な教育コンテンツ』に​ なりそうだ。 私たちの生活に密着している納豆が大豆から出来ているという事実を体験して学べるのはも ちろん、その成り立ちからは日本の文化や気候の特性学ぶことも出来る。また、発酵につい て詳しく調べてみる。などなど、​「納豆作り」を起点に、文化、気候、生活、科学といくら でも掘り下げることが出来るのだ!

 

今回の納豆作り。正確には失敗したのかもしれない。
だが、出来上がった「納豆風の豆料理」はとても美味しかったのはまぎれもない事実。
そして納豆菌は家族の愛をもつないでくれた。
これはもう「大成功」以外のなにものでもないだろう。
記事の冒頭に適当に書いた​「大豆の魅力の再認識」​であるが、実際に納豆を作ってみたら、 想像以上にその魅力を再認識することができた。

 

ありがとう大豆。ありがとう納豆。
是非みなさんも納豆作りを楽しんでほしい。

 

→大吉商店の豆はこちらより購入できます!


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