米粉でお菓子つくってみた!
米粉でおやつ作ってみた
〜小麦粉への挑戦状〜
「ねぇ、米粉で小麦粉レシピのでおやつって作れると思う?」
あ!どうも…水田からこんにちは!農家の嫁です。
みなさん、知ってましたか?日本の米の消費量が毎年約10万トン減少していっていること!!!農家の嫁に嫁いで10余年、年々危機感を感じざるを得ない”減少する日本の米の消費量”。
これはやばい!なんとかせねば!!!と思っていたところ、かかってきた一本の電話。
”あのぅ、農家の嫁さんって料理できるからお菓子も作れますよね?しかも米も作ってましたよね?よかったら米粉でおやつ作って、レポートしてくれませんか?”
もうね、これは農家の嫁としてやるっきゃいない!と思ったわけですよ!
ということで、さっそく米粉ってどんな印象か探るため弊社女性スタッフに質問してみたのです。
私「ねぇ、米粉で小麦粉レシピのでおやつって作れると思う?」
40代女性スタッフ「いや、無理じゃないですか?」
30代女性スタッフ「できなくもないんじゃないですか〜。」
20代女性スタッフ「米粉とか使ったことないから分かりません!」
うんうん、そうだよね。
米粉って、あんまり馴染みがないから分からないよね。
小麦アレルギーの子供を持つママ友は、グルテンフリーだから米粉しか使わないって言ってたけど、一般的にはまだまだ馴染みが少ないのが現状。ですので今回、お菓子作りで「米粉と小麦粉の違い」を農家の嫁を代表して試してみました!
【目次】
①準備
・『家にあるもので材料準備』
・『いきなりコツ教えちゃいます!』
②お菓子作りスタート
・『第1R パウンドケーキ対決』
・『第2R 米粉のクッキー固くなりがち?!』
・『第3R 米粉de激ウマカスタード』
・『第4R 卵白が余っちゃった時の米粉活用法』
・『第5R 米粉、餅になる』
③まとめ
④全ての米粉レシピ
『家にあるもので材料準備』
お菓子作りって、まず材料の準備が大変!
近くのスーパーにアレがない!コレ買い忘れた!とかありがち。
だから、今回は「簡単に!」「気軽に!」準備できるもので作ります!
上記を踏まえて、準備したのはこちら。
【材料】
・米粉(中山大吉商店様から送られてきた1kgパック)
・小麦粉(対決用)
・砂糖
・卵
・油
・ベーキングパウダー
・牛乳
・バニラエッセンス
★材料のお気軽ポイント!
油は、バターじゃなくてOK!サラダ油でもOK!
牛乳は、豆乳や生クリームでもOK!実は水でもOK!
お砂糖も、グラニュー糖じゃなくて、どんな砂糖でもOK!
コクや香りに少し違いがでるくらいで、十分美味しく作れますので”家にあるもので気軽に”お菓子作りを楽しみましょう!
『いきなりコツ教えちゃいます!』
レシピの説明を最初と最後しか読まないズボラな私が編み出した、とっておきの作り方のコツ2つ教えちゃいます!それは…
一、「最初に乳化させるべし!」
「乳化」とは、水分と油分をまぜまぜすると、分離していた液体同士が混ざって白くなること。
今回の焼き菓子では、ここだけ押さえておけば失敗しらず!のはずです。
二、「粉類で混ぜろ!液体で混ぜろ!」
これは、粉類は粉類で混ぜる。液体は液体で混ぜる。というそのままの意味です。
それぞれ混ぜて、最後に一緒にするのが鉄則です。
このふたつのコツを踏まえると、全てのレシピは4ステップで完成してしまいます。
さ、ということで早速レッツクッキング!
『第1R パウンドケーキ対決』
最初の米粉の挑戦は、パウンドケーキに決定。
同じレシピで、米粉と小麦粉がどう違うのか検証します。
- パウンドケーキ
【材料】
・米粉or小麦粉 :100g
・砂糖 :60g
・ベーキングパウダー:4g
・卵 :2個
・油 :50g
・牛乳 :大2
・塩 :1つまみ
【手順】
① 粉類を全て混ぜる
② 水分系を全て混ぜ、水分と油を乳化させる(白っぽくなったらOK!)
③ ①と②を混ぜる
④ 180度に予熱したオーブンで30分焼く
とりあえず材料を準備した時点でわかるのは、米粉のほうが白いってことくらい。
乳化した液体に、粉類を入れて混ぜていきます。
この時点でわかったことがひとつ。
「米粉混ぜやすい!!!」
米粉って粒子が細かくサラサラなので、ダマになりにくいんです。
そのため、長期保存にも向いています。
あと、私としたことが…卵入れ忘れてた!!!
大丈夫!先に水分と油分を乳化したし、あとは混ざれば問題なし!
ほらね、大丈夫。混ざればオールオッケー!
無事に全ての材料を混ぜ終わり、型に流し込みましたが両者あまり代わり映えせず。
ということで、オーブンの中にいってらっしゃい!
※焼く前の姿(左:米粉、右:小麦粉)
30分後…チン!
おーっと、小麦粉選手!闘争心が膨らみすぎて米粉選手に手が出ております!
これはルール違反か?!いや、ただ容器が小さすぎただけか。
※焼いた後の姿(左:米粉、右:小麦粉)
「いざ、実食!」
今回は、女性スタッフ3名にどっちが米粉かを明かさずに食べてもらいました!
※写真は米粉クッキー実食の時のものです…
【結果】
「美味しい〜♡しあわせ〜♡♡♡」
と、思わず手が仏になる女性スタッフたち。
みんなの感想をまとめるとこんな感じ。
味 :みんな違ってみんないい(どっちも美味しい。)
食感:米粉→もっちり、しっとり
小麦粉→サクサク、ふわふわ
ちなみにカットした断面はこちら。
※カットした姿(左:米粉、右:小麦粉)
実際に食べ比べたところ、味に大差はなく、食感の違いのみ。
食感もどちらもアリ!ここは個人の好みになってくるかなぁ、という感じでした。
「米粉なかなかやるね!」
『第2R 米粉のクッキー固くなりがち?!』
お菓子の定番といえば、1位ケーキ、2位クッキーだよね。
ということで、次は小麦粉レシピでクッキーにチャレンジです。
●クッキー
【材料】
・米粉 :40g
・きな粉 :40g
・砂糖 :15g
・ベーキングパウダー:3g
・油 :20g
・牛乳(豆乳・水でも可):20g
・塩 :1つまみ
【手順】
① 粉類を全て混ぜる
② 水分系を全て混ぜ、水分と油を乳化させる(白っぽくなったらOK!)
③ ①と②を混ぜる
④ 160度に予熱したオーブンで15分焼く
ここでいきなりですが問題です!
米をお湯で蒸して、こねたら何になるでしょう?!
はい、正解!餅!
さらに問題!
その餅を焼きすぎたらどうなるでしょう?
はい、正解!固くなる!
そう、上記の理論通り米粉のクッキーは餅化現象(※こんな言葉はありません)で固くなりがち!
そのため米粉×クッキーは、要注意な掛け合わせなんです。
だけど、そんな問題はポイントを押さえたらすぐに解決!
ポイントは2つ!
一、なんか混ぜる。
「米粉×水×熱」を「(米粉+他の粉)×水×熱」にすることで餅化現象をストップできます。
例えば、きな粉、ココア、アーモンドプードル、片栗粉など。
二、ざっくり混ぜる
あまりこねこね混ぜくると餅になる!ざっくり混ぜれば餅化現象ストップです。
そんな感じで、家にきな粉があったので、今回はきな粉クッキーを作ってみました。
ざっと混ぜたので、かなり生地がまとまりにくいですが、なんとかなります。
繰り返します。かなり生地がまとまりにくいです。とにかく頑張って。
でも、どうしようもできない時は…少し油分をプラスしてみてください。
「いざ、実食!」
うん、普通に美味しい!さっくりクッキーだよ!
ほろほろの優しい甘さのクッキーだよ!
「もう小麦粉でも米粉でもどっちでもいいね!」
『第3R 米粉de激ウマカスタード』
米粉って焼き菓子ばかりじゃあないのよ。ってところを見せておきますね。
クリームパンの中身「カスタード」を秒で作ります。
●カスタード
【材料】
・米粉 :大2
・砂糖 :大4
・黄卵 :1個
・牛乳 :200cc
・バニラエッセンス:適量
【手順】
① バニラエッセンス以外の材料を全て混ぜる
② 600Wのレンジで3分チン、足りなかったら30秒追加を繰り返す
③ とろっとなったら冷やす
④ 冷えたらバニラエッセンスを加え混ぜる
材料を全て混ぜてレンジでチン!さらにチン!
そして冷やす
はい完成!
もうね、これは魔法のようですよ。
写真じゃ伝わりにくいですが、とろ〜りトロトロでバニラの香りが素敵なカスタードちゃんに大変身です。
ほら!パンに塗るだけでこんなにおしゃれ!
「米粉すごくない?」
『第4R 卵白が余っちゃった時の米粉活用法』
やりだしたら止まらなくなっちゃった農家の嫁。
カスタードで卵白あまっちゃったので、おまけで更に作っちゃいます。
●おまけのゴマチュイール
【材料】
・米粉 :大1
・砂糖 :40g
・卵白 :1個
・油 :大1
・ごま :40g
【手順】
① 粉類を全て混ぜる
② 水分系を全て混ぜ、水分と油を乳化させる(白っぽくなったらOK!)
③ ①と②を混ぜ、クッキングシートにたらす
④ 180度に予熱したオーブンで10分焼く
こちらも小麦粉のレシピをそのまま活用していきます!
材料を全て混ぜて〜
オーブンで焼いて〜
クッキングペーパーごとクルッと巻いて〜
冷めたら完成!
卵白余った時の救世主「ゴマの米粉チュイール」できあがり!
先ほどの米粉クッキーと一緒にお皿に盛ってみた。
あっという間に、グルテンフリーのおもてなしクッキーできあがり!
「うまっ!チュイールうまっ!」
ダイエット中の甘党旦那も口いっぱい詰め込んで食べてくれました。
「もう、米粉も小麦粉も変わらんやん。」
『第5R 米粉、餅になる。』
ここまで小麦粉に対抗して、散々洋菓子を作ってきたわけですが
そもそも、米粉って米じゃないですか?米粉JAPANなんですよ。
だから当然、和風もできちゃうわけですよ。
ということで、今回もレンジでちゃちゃっと作ってみましょう!
●お茶もち
【材料】
・米粉 :50g
・お茶粉末 :2g
・砂糖 :25g
・水 :70cc
・塩 :1つまみ
【手順】
① 材料を全て混ぜる
② 600Wのレンジで5分チン、足りなかったら30秒追加を繰り返す
③ 濡れた手で丸くこねて伸ばす
あんことか包んじゃえば、おしゃれ団子にしあがります!
※水の量を2倍にしたらわらび餅風に仕上がります!夏にぴったり!
材料を混ぜて、チンして
こねて…
じゃん!冷めたら、ホラ!「餅」っぽいの出来上がり。
もう、これは誰がどう見ても「餅」ですね!
今回、たまたま粉末茶があったのでお抹茶餅にアレンジ。
粉末茶を入れなければ、白いお餅になります。
ちなみに実は1回目、水の分量を間違って倍にしちゃったんですが
そしたらなんと、米粉のわらび餅的なものができちゃいました!
つるつるもちもちでこちらも美味しかったです!
失敗も失敗にならないなんて…米粉のすばらしいポテンシャルに思わず「にっぽん!チャ!チャ!チャ!米粉!チャ!チャ!チャ!」って言っちゃいました。
米粉ってオールマイティー!!!
『まとめ』
今回、米粉でお菓子を作ってみた農家の嫁。
これだけは言わせて欲しい!
「米粉、見直した!」
実は私、米粉をとろみ付けや揚げ物の衣、あとはチヂミとか作る時しか使っていませんでした。だって、米粉のお菓子って膨らまないとか、固くなるとか聞くから失敗多いんじゃない?って先入観が大きかったんです。だけど、今回実際に小麦粉と対決したり、小麦粉レシピで作ってみたりしてわかったことは、「米粉は小麦粉と遜色ない!」ってこと。
むしろ、和菓子にも洋菓子にも活用できて米粉すごいやん!って見直しました。
話はふりだしに戻りますが…私は、農家として日本の米の消費量減少がこわいっ!!!
米を食べる人いなくなったら米農家お先真っ暗やん!ご飯って、美味しいよ!みんな、もっとご飯を食べよう!いや、米粉パンでもいいからさ、なんとか米を消費して欲しい。
だから皆さん、この機会にぜひ米粉でお菓子作りにチャレンジしてみてください!
皆さんが思っているより、米粉って身近な存在です!!!
ご飯と味噌汁が大好きな私は、「米」と「味噌」この2強が私たちの生活から絶対なくなってほしくないのです!だから中山大吉商店さんの「米粉」でお米の消費量がアップして、お米や味噌といった伝統食がもっと見直され、ずっと続いていきますように…。と、心からお祈りしております。
以上、農家の嫁がお送りしました。
ーーーーーーーーーーー今回作った米粉のお菓子のレシピまとめーーーーーーーーーーーー
●パウンドケーキ
【材料】
・米粉or小麦粉 :100g
・砂糖 :60g
・ベーキングパウダー:4g
・卵 :2個
・油 :50g
・牛乳 :大2
・塩 :1つまみ
【手順】
① 粉類を全て混ぜる
② 水分系を全て混ぜ、水分と油を乳化させる(白っぽくなったらOK!)
③ ①と②を混ぜる
④ 180度に予熱したオーブンで30分焼く
●クッキー
【材料】
・米粉 :40g
・きな粉 :40g
・砂糖 :15g
・ベーキングパウダー:3g
・油 :20g
・牛乳(豆乳・水でも可):20g
・塩 :1つまみ
【手順】
① 粉類を全て混ぜる
② 水分系を全て混ぜ、水分と油を乳化させる(白っぽくなったらOK!)
③ ①と②を混ぜる
④ 160度に予熱したオーブンで15分焼く
●カスタード
【材料】
・米粉 :大2
・砂糖 :大4
・黄卵 :1個
・牛乳 :200cc
・バニラエッセンス:適量
【手順】
① バニラエッセンス以外の材料を全て混ぜる
② 600Wのレンジで3分チン、足りなかったら30秒追加を繰り返す
③ とろっとなったら冷やす
④ 冷えたらバニラエッセンスを加え混ぜる
●おまけのゴマチュイール
【材料】
・米粉 :大1
・砂糖 :40g
・卵白 :1個
・油 :大1
・ごま :40g
【手順】
① 粉類を全て混ぜる
② 水分系を全て混ぜ、水分と油を乳化させる(白っぽくなったらOK!)
③ ①と②を混ぜる
④ 180度に予熱したオーブンで10分焼く
●お茶もち
【材料】
・米粉 :50g
・お茶粉末 :2g
・砂糖 :25g
・水 :70cc
・塩 :1つまみ
【手順】
① 材料を全て混ぜる
② 600Wのレンジで5分チン、足りなかったら30秒追加を繰り返す
③ 濡れた手で丸くこねて伸ばす
※水の量を2倍にしたらわらび餅風ができます!
どれも簡単で美味しいですよー!作ってみてねー!
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